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...... 2020年09月04日 の日記 ......
■ 《小品》   [ NO. 2020090401-1 ] e_or

【「悲しき旋律」Op. 34 】

グリーグ,エドヴァルド・ハーゲループ 〔ノルウェー〕
(1843.06.15〜1907.09.04) 64歳



グリーグは、ノルウェーの国民楽派の作曲家として
活躍し、晩年は故郷ベルゲンの郊外に住み、
ひたすら創作活動に打ち込み、イギリスや
ヨーロッパ各地に演奏旅行に出かけ、芸術的に
充実した生活をおくり、113年前の9月4日に
実り多い人生の幕を閉じた。

31歳のときに、ノルウェー政府から終身年金の
下付を受けることが決まり、経済的にも
余裕をもって音楽活動に打ち込むことができた。

グリーグの作品は、ノルウェーの清爽な風土に
培われた純朴な民族の息吹きを抒情味豊かに
表現していて、旋律は清純かつ自然で、
高度に洗練された個性をもっている。

グリーグは、当時の傾向であった大曲主義に反抗し、
小形式の音楽を多く書いた。

2つの小品からなる短い弦楽合奏曲の
「悲しき旋律」は、ヴィンジェの詩によって、
弦楽のために作曲されたもので、偉大な音
楽的内容をもっていて、隅々にまで
しみ込んでいる民族性が胸を強く打たれる。

1、心の傷み
2、晩春  

「晩春」は、「心の痛み」ほど深刻な悲しみの
歌ではなくて、淡い感傷的な歌である。
共に単純な歌曲形式に属している。

作曲年代が詳かではないが、1888年5月に
ロンドンの王立交響楽協会の演奏会に
とくに加えられていて、重要視された
作品であることがわかる。

作曲者自身によって、ピアノ独奏曲としても
作られ、彼の友人のヘルツォーゲンベルグ
(1843~1900)に捧げられている。



* 管弦楽版 *

(管弦楽)アカデミー室内管弦楽団
(指揮) ネヴィル・マリナー  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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