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...... 2020年08月23日 の日記 ......
■ 《 ベートーベン的な作曲家 》   [ NO. 2020082301-1 ] e_sy

【 交響曲 第3番 ト短調 Op. 42 】

ルーセル,アルベール  〔仏〕
(1869.04.05〜1937.08.23) 68歳



ルーセルは、フランス西北部のトゥールコアンに
生まれたが、早くに両親を失い、
叔父にひきとられて育てられた。

20歳のときに、海軍のフリゲート艦の航海で、
異国の地の音楽にふれることができた。
第一次世界大戦中は、西部戦線で従軍している。

1930年に急性肺炎にかかり死線をさまよっているとき、
アルベールが死んだという報道が伝わった。
しかしそれはベルギー王のアルベールの死だった。

死の年まで作品を書いているが、83年前の
8月23日にルーアンで68年の生涯を閉じた。

彼の音楽が、フランス音楽の伝統に根ざし、
優雅と繊細さを持ちながら、力強く、また構成も
建築的で、ドイツ音楽に通ずる面があるのは、
生地がベルギーに近く、フラマン系の血が
混じっているためなのかもしれない。

最初は、師であるダンディの影響下にあったが、
やがてドビュッシーの影響を受けて、
印象的な色彩を加味し始めた。

交響曲第3番は、ルーセルが61歳のときの作品で、
新鮮な若々しさと、流れるような熱情的な
生命力溢れる音楽である。

ベートーベンからブラームスにつながる交響曲の
伝統を受け継ぎ、音楽史上最もベートーベン的な
作曲家であるといわれている。
  
       第1楽章 Allegro vivo
       第2楽章 Adagio-Andante-Adagio molto
       第3楽章 vivace
       第4楽章 Allegro con spirito



(管弦楽) ニューヨーク・フィルハーモニック
(指揮)  ピエール・ブーレーズ      





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