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...... 2020年08月22日 の日記 ......
■ 《 代理指揮者 》   [ NO. 2020082201-1 ] e_or

【 ワルツ「オーストリアの村つばめ」 Op. 164 】

ヨーゼフ・シュトラウス〔墺〕
(1827.08.22〜1870.07.21) 42歳



ヨハン・シュトラウス一世の次男のヨーゼフは、
193年前の8月22日にウィーンで生まれた。
おとなしい性格で、音楽も好きだったが、
父の意志に従って建築技師となり、仕事の余暇には
発明に没頭して、特許を申請したりしていた。

26歳のときに兄のヨハンが過労で倒れ、
代理指揮者として舞台に立つようになり、
その後、本格的に作曲の勉強を始めた。
詩、絵画には深い造詣を持ち、
後に作曲に生かされている。

兄のヨハンは陽気でおしゃれで、短気で
行動的だったが、ヨーゼフは静かで、内気で、
無口で、兄とは全く対照的な性格だった。 
音楽的才能は非常に豊かで、ヨーゼフの
指揮は好評で、特に女性たちから支持されていた。

ピアノの小品と舞踏音楽に専心し、280曲以上もの
作品を作曲しているが、兄とは違い社交的でなく
孤独を愛する性格だったせいか、
短調の作品が多い。

神経質なヨーゼフは、突然の母の死で
ひどいショックをうけ、気がすすまないワルシャワでの
演奏会の指揮をしているときに指揮台から
転がり落ち、後頭部を強打して失神した。

妻とヨハンがかけつけてウィーンに運んだが、
これが結局彼の命取りとなり、脳卒中で世を去った。

長生きをすれば、兄以上にすばらしい作曲家に
なっていたかもしれないと、兄自身が認めていた。

ヨーゼフはウィーンで「舞曲のシューベルト」と
呼ばれていたが、彼の音楽の源泉は
シューベルトにあり、この「オーストリアの村つばめ」も、
ウィーン情緒を豊かに讃えた、シューベルト風の
旋律を5種類用いたワルツで、初夏の
ウィーンの風景を暗示している。



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ウィリー・ボスコフスキー     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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