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...... 2020年08月12日 の日記 ......
■ 《 ターリヒの編曲 》   [ NO. 2020081201-1 ] e_or

【 歌劇「利口な牝狐の物語」組曲 JW1/9 】

ヤナーチェク,レオシュ 〔チェコ〕
(1854.07.03〜1928.08.12) 74歳 肺炎

ターリヒ,ヴァーツラフ 〔チェコ〕
(1883.05.28〜1961.03.16) 77歳   



チェコの音楽の歴史の中で、ヤナーチェクは
最も特異な存在である。
彼は国民楽派の系列に加えられる作曲家だが、
後期の作品においては、チェコ現代音楽の
先駆者とも考えられる。

チェコの作曲家でボヘミア出身のスメタナや
ドヴォルザークは、ドイツ音楽の影響を受けたが、
モラヴィア出身のヤナーチェクはロシア音楽に
親近感を持っていた。

ヤナーチェクは「モラヴィアの熊」と呼ばれ、
ムソルグスキーの影響を受けていたので、
チェコのムソルグスキーとも呼ばれた。

しかし、ムソルグスキーよりはもっと主観的な
感情家で、徹底的な自由主義者だった。
たとえ、悲観的なテーマを扱っても、必ず最後には
救いがあり、生命肯定の芽生えになっていた。

学生時代の大部分を苦学しながら過ごし、
人生の盛りを教育に捧げながら、創作活動をした。

彼が生まれたモラヴィアは、古くからの民族文化が
残っていて、民謡には独特の教会旋法や変則的な
拍子が出てくるが、それらの民謡を徹底的に研究し、
自分の作品の中に取り入れた。

92年前の8月12日に肺炎に罹り、オストラヴァで
74年の生涯を閉じた。

ヤナーチェクは、オペラを9曲作曲したが、
彼の代表作となった、狐を主人公にした
第3幕の民話的なオペラの
「利口な牝狐の物語」は7作目の作品で、
1924年11月6日に初演された。

このオペラをチェコ・フィルハーモニーの
首席指揮者だったターリヒが、管弦楽用の組曲に
編曲したのが、組曲「利口な牝狐の物語」である。



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) チャールズ・マッケラス      
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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