【 フーガの技法 BWV 1080 】
バッハ,ヨハン・セバスティアン 〔独〕 (1685.03.21〜1750.07.28) 65歳
ヴァルヒャ,ヘルムート 〔独〕 (1907.10.27〜1991.08.11) 83歳
チェンバロ奏者・オルガン奏者で、オランダと ドイツのバロック音楽の専門家のヴァルヒャは、 ライプツィヒで生まれ、29年前の8月11日に フランクフルトで83年の生涯を閉じた。
彼は幼いころ天然痘に罹り、視力を落として 16歳までに完全に失明した。 その後は母親に、結婚後は夫人によって、 左右の手と足鍵盤のパートをそれぞれに 演奏してもらって暗譜をし、演奏していた。
バッハの作品は40歳頃までに全て覚え、 演奏できたといわれ、バッハのオルガン曲を2度、 全曲録音している。
フランクフルト音楽大学で自ら模範演奏をし、 オルガンと作曲の教授をつとめ、 多くのオルガニストを育成した。
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。 ひとたびバッハを体験すれば、この世の生には なにがしかの意味があることに気づきます」 と述べている。
音楽研究上の貢献として、バッハ未完の遺作 「フーガの技法」の「最終フーガ」を 補筆・完成させてもいる。
バッハの対位法芸術の極致を示す曲として、 「音楽の捧げもの」と共に後世 高い評価をされているのが「フーガの技法」で、 バッハ芸術の最高傑作といわれている。
「フーガの技法」は、フーガとカノンからなっている。
14曲のフーガ(4声と3声) カノン「反進行による拡大の」(2声) カノン「8度の」(2声) カノン「10度の」(2声) カノン「5度の対位法による12度の」(2声) 2台のピアノフォルテのためのフーガ 第1 2台のピアノフォルテのためのフーガ 第2 3つの主題による未完のフーガ
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