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...... 2020年08月13日 の日記 ......
■ 《 楽劇「ニーベルングの指環」》   [ NO. 2020081301-1 ] e_o

【 楽劇「ラインの黄金」】
     
ワーグナー,リヒャルト〔独〕
(1813.05.22〜1883.02.13) 69歳 心臓障害
      

     
ドイツの神話に基づき、中世ドイツの民衆叙事詩を
素材としてワーグナー自身が台本を書き、作曲もした
楽劇「ニーベルングの指環」は、それぞれ独立した
4つの楽劇で、 26年間にわたって作曲し続けた。

ワーグナーは「3日と1晩の序夜のための舞台祝典劇」
と書いているが、初演はバイロイト祝祭劇場で、
1876年8月13日から4日間にわたり
ワーグナー自身の指揮と演出によって、この劇場の
落成記念としておこなわれた。

     序夜  楽劇「ラインの黄金」 (8月13日)
     第1日 楽劇「ワルキューレ」 (8月14日)
     第2日 楽劇「ジークフリート」(8月16日)
     第3日 楽劇「神々のたそがれ」(8月17日)

当時、バイエルンの王ルードヴィヒ二世が皇太子時代の
16歳のころ、ワーグナーの「ローエングリン」や
「タンホイザー」を観て感動に打ち震えたと言われ、
18歳で国王に即位した後、ワーグナーは謁見している。

若き国王のワーグナーへの入れ込みようは病的なほど
だったと言われ、ワーグナーの作品を上演するための
祝祭劇場は、国王などの援助により落成した。

楽劇「ニーベルングの指環」は、大規模な管弦楽の
編成で、四管編成をとり、きわめて多様な
色彩的効果を出している。
その上、ワーグナーが考案したといわれ、
荘重で典雅な音色をだすワーグナー・チューバも
使用され、重要な役割をしている。

「ニーベルングの指環」の序夜にあたる
「ラインの黄金」は、1869年9月22日に、国王の命令で
ワーグナーの意志に反して単独初演されている。

全1幕4場からなり、ラインの河底にある黄金をめぐって
天上の神々、地上の巨人、地下のニーベルング
の小人たちが相争う由来を説明する。

      ウォータン〔神々の主神〕(Br)
      ドンナー〔雷神〕(Br)
      フロー〔幸福の神〕(T)
      ローゲ〔火の神〕(T)
      フリッカ〔ウォータンの妻、女神〕(MS)
      フライア〔フリッカの妹、美の女神〕(S)
      エルダ〔智の女神〕(A)
      アルベーリヒ〔ニーベルングの小人〕(Br)

   前奏曲 「自然の動機」→「波の動機」→「自然の動機」

   第1場 ラインの河底
       「波の動機」→「ラインの黄金の動機」→
       「ラインの乙女の動機」→「黄金の動機」→
       「指環の動機」→「禁欲の動機」→「指環の動機」

   第2場 山頂の空地
       「ワルハルの城の動機」→ 「契約の動機」 →
       「巨人の動機」→「ローゲの動機」→
       「ワルハルの城の動機」→ 「契約の動機」 →
       「フライアの動機」→「ラインのおとめの動機」→
       「指環の動機」→「ラインの黄金の動機」→
       「ニーベルングの動機」

   第3場 地下の坑道ニーベルハイム
       「隠れ頭巾の動機」→「ニーベルングの動機」→
       「財宝の動機」→「大蛇の動機」→
       「ニーベルングの動機」

   第4場 山頂の空地
       「財宝の動機」→「ニーベルングの動機」→
       「契約の動機」→「憎悪の動機」→
       「呪いの動機」→「契約履行の動機」→
       「エルダの動機」→「呪いの動機」→
       「憎悪の動機」→「雷雨の動機」→
       「虹の動機」→「ワルハルの城の動機」→
       「神々の入場」→「神々のたそがれの動機」→
       「ラインの黄金の動機」→「虹の動機」




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