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...... 2020年07月28日 の日記 ......
■ 《 フルートの調べ 》   [ NO. 2020072801-1 ] e_or

【 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV.1067 】

バッハ,ヨハン・セバスティアン 〔独〕
(1685.03.21〜1750.07.28) 65歳



ヘンデルと共にバロック音楽の最後を飾り、
音楽史上最大の音楽家のひとりとなったバッハは、
270年前の7月28日に愛する人々に見守られ、
午後8時45分 静かに息をひきとった。
遺体は3日後の7月31日に、聖ヨハネ教会の
墓地に埋葬された。

バッハは亡くなる前年に卒中の発作をおこしていて、
衰えていた視力が急速に減退し、2度にわたって
眼の手術をしたが、不成功に終わり完全に
失明しただけでなく、併用した薬が害となって
体が急速に衰弱した。
一時視力が回復したが、すぐまた卒中の発作が
おこり10日後に、65歳で亡くなったと記されている。

バッハは管弦楽組曲を4曲書いているが、その
作曲年代については、他の器楽曲と同様、
正確なことは分かってない。

この時代の「古典組曲」は、前奏曲または
序曲で始まる、いくつかの舞曲の集合であった。
その舞曲の数や種類は、曲によって
一定してなかったが“アルマンド”“クーラント”
“ジーグ”“サラバンド”の4つの舞曲からなるものだった。

しかし、これら主要舞曲の間に適宜に、他の舞曲を
入れてもさしつかえなかったので“ガヴォット”
“メヌエット”“ブーレー”“パスピエ”“エール”
などの他に、舞曲的性格をもたないアリアなども
取り入れられるようになった。
これは組曲が次第に本来の舞踏音楽的性格から、
純粋器楽に移行していったためである。

「第2番ロ短調」は、フルート協奏曲風の作品で、
4曲中最も親しまれている。
バッハ時代の器楽曲は、あらかじめ演奏者を
念頭において作曲されているので、
あるフルーティストのために作曲したのだろう。

そのころは、木管楽器の中でフルートが
最も珍重されていたし、その名手が多かった。
この作品が当時においても今日においても、
バッハの管弦楽曲の代表作であるかのように
演奏されるのも、フルートの華やかな技巧と音色の
美しさとが十分に発揮されるように書かれ、
演奏効果がいちじるしい作品だからである。

第1曲ー序曲   
第2曲ーロンド  
第3曲ーサラバンド
第4曲ーブーレー 
第5曲ーポロネーズ
第6曲ーメヌエット
第7曲ーパディヌリ

フランス風序曲で始まり、第7曲のパディヌリは、
「冗談」とか「からかい」の意味で、フルートの
溌溂とした軽快な演奏で、楽しい気分にさせてくれる。



(管弦楽)イングリッシュ・バロック・オーケストラ
(指揮) ヘルマン・シェルヘン         
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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