【 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35a 】
ブゾーニ,フェルッチョ 〔伊〕 (1866.04.01〜1924.07.27) 58歳 腎臓病
ブゾーニの本名は、ダンテ・ミケランジェロ・ ベンヴェヌート・フェルッチョ・ブゾーニで、 イタリア人の父とドイツ系の母との間に フィレンツェ近郊のエンポリで生まれ、 96年前の7月27日にベルリンで亡くなった。
父はクラリネット奏者、母はピアニストで、 両親から音楽を学び、8歳のときに公開の 演奏会を開くなど、早くから才能を発揮した。 10歳のときに、ウィーンで演奏したブゾーニは、 当時、強い影響力を持っていた音楽学者 ハンスリックに絶賛された。
彼はリストの弟子ではなかったが、若いころ その演奏を聴き、リストに紹介されている。 リストの音楽は、ピアノ音楽のアルファであり オメガであると語るほど、若い日のブゾーニにとって、 リストは夢であり、目標だった。
ピアニストとして円熟した時期の1911年には、 リストの主要なピアノ作品の全てを、 数回にわたるコンサートで演奏している。 ブゾーニは多くの弟子を育て、優れた作品の ピアノ用の編曲を手がけている。
「 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」は、1896年から 97年にかけて作曲され、オランダ出身の ヴァイオリニストのアンリ・ペトリに捧げられている。 ペトリはヨアヒムの弟子で、ハノーバーの 宮廷劇場やライプチヒやドレスデンで オーケストラのコンサートマスターをつとめた。
ドイツロマン派音楽の流れを感じさせると同時に 伝統に挑戦するかのように、旋律が様々に変化し、 自由な展開がはかられている。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Quasi andante 第3楽章 Allegro impetuoso
(ヴァイオリン)インゴルフ・トゥルバン (管弦楽) バンベルク交響楽団 (指揮) リオール・シャムバダル ♪ 私が聴いた音源 ♪
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