 【 ふるさと 】
磯部 俶 (1917.07.24〜1998.11.25) 81歳

磯部俶は、大正6年7月24日に東京で生まれた。 早稲田大学文学部芸術学科に在学中から作曲を学び、 卒業後は、作曲家・合唱指揮者として活躍した。 早稲田大学グリークラブの専任指揮者を務めたが、 その他多くの合唱団の指導にもあたった。
全日本、東京、神奈川の合唱連盟の役員も務め、 合唱界に大きく寄与した。 昭和30年、新しい子どもの歌の創作活動として 「ろばの会」を結成し、多くの名曲を生み出した。
晩年まで創作意欲は衰えることなく、最期の 床につくまで、五線紙にペンをはしらせていた。 平成10年11月25日に鎌倉の病院で 呼吸不全のため、81歳で世を去った。
磯部俶が作詞作曲した「はるかな友に」は、 あまりに有名だが、優しくもせつない旋律の 「ふるさと」は、室生犀星が20代のときに 書いた詩で、詩集「抒情小曲集」の中の 『小景異情(その2)』である。

♪ ふるさと
ふるさとは 遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて 異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや

(バリトン)草野道広 (ピアノ) 中村展子 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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