【 歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」】
サンドナーイ,リッカルド 〔伊〕 (1883.05.30〜1944.06.05) 61歳
イタリア・オペラの作曲家として活躍した サンドナーイは、137年前の5月30日にトレント近郊の サッコで生まれ、ペーザロで61年の生涯を閉じた。
ペーザロ音楽学校でマスカーニに学び、 後に母校の校長となった。
28歳のときに上演したオペラ「コンキータ」で 名声を得、プッチーニの後継者として認められた。 その3年後に完成したのがダンテの 「神曲・地獄編」に基ずくダヌンツィオの 悲劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」を原作とした オペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」で、 プッチーニの影響の濃い作品だが、 より近代的なハーモニーや管弦楽法で、 大変な反響を巻き起こした。
フランチェスカとパオロの密会に逆上した 夫ジョバンニに刺され、2人は殺されるという 悲劇だが、サンドナーイの作品は劇的というより、 抒情的な表現に手腕をみせている。
プッチーニの「トゥーランドット」は、完成間際で 作曲が困難になったとき、サンドナーイに 完成させることをプッチーニも認めたが、 プッチーニの息子に却下され、 補筆したのは、フランコ・アルファーノだった。
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