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...... 2020年05月29日 の日記 ......
■ 《 映画音楽 》   [ NO. 2020052901-1 ] e_co

【 チェロ協奏曲 ハ長調 Op. 37 】

コルンゴルト,エーリヒ・ヴォルフガング 〔墺→米〕
(1897.05.29〜1957.11.29) 60歳



コルンゴルトは、123年前の5月29日に
モラヴィア地方のブリュンで、音楽評論家ユリウスの
次男として生まれ、ユダヤ系の父から
音楽の手ほどきを受けた。

幼いころから作曲の才能を示し、モーツァルトと同じ
ヴォルフガングということで「モーツアルトの再来」
と言われるほどの神童ぶりだった。

9歳のときに作曲した「カンタータ」は、
マーラーを唸らせたといわれている。
11歳のときに作曲したバレエ音楽「雪人形」は、
皇帝ヨーゼフ一世の御前演奏として、
ヴィーン宮廷歌劇場で初演された。

23歳のときに歌劇「死の都」を初演し、
オペラ作曲家としてドイツ、オーストリアで活動したが、
ユダヤ系だったことからナチスの弾圧を逃れて
1934年にアメリカに渡り、映画音楽の作曲家として
成功をおさめ、アカデミー賞にも輝いた。
彼の作風は、ジョン・ウィリアムズに継承された。

戦後は映画音楽作曲の筆を絶ち、シリアス・
ミュージックの作曲家に戻るべく新作を携え
ヴィーンに戻ったが、彼の後期ロマン派的作風は
前衛音楽全盛の音楽業界から
受け入れられなかった。

失意のうちにハリウッドに戻り、1943年に
アメリカ市民権を得たが、その14年後に
ハリウッドで脳溢血により60年の生涯を閉じた。

「チェロ協奏曲 ハ長調」は1946年制作の
映画「愛憎の曲」のために作曲した。

この映画はニューヨークを舞台に、美貌の
ピアニストと戦争で離ればなれになりながらも
再会したチェリストとの愛が描かれている。

その映画のクライマックスで演奏されるための
短い「チェロ協奏曲」を、コルンゴルトの手により
演奏会用の独立した曲として作り直された。

Allegro moderato ma con fuoco- - Grave -
Allegro moderato - Grandioso



(チェロ) ピーター・ディクソン 
(管弦楽) BBCフィルハーモニック
(指揮)  マディアス・バーメルト
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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