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...... 2020年05月27日 の日記 ......
■ 《悲劇的》   [ NO. 2020052701-1 ] e_sy

【 交響曲 第6番 イ短調 】

マーラー,グスターフ 〔オーストリア〕
(1860.07.07〜1911.05.18) 51歳 心臓病



マーラーは音楽だけでなく、ウィーン大学で歴史、
哲学、音楽史の講義にも出席し、カント、
ショーペンハウアー、ニーチェなどの書から
多くの影響を受けたし、
また、自然化学にも大きな興味をいだいた。

音楽史上マーラーは、R・シュトラウスと共に
後期ロマン派の最後の大作曲家といわれ、
作風としてはブルックナーとともに、きわめて強く
ワーグナーの影響を受けているといわれている。

彼の交響曲は規模が大きくて、声楽を伴うものが
多いが、第6番は管弦楽の編成はかなり大きく、
特に管楽器と打楽器を重視している。
この曲には声楽は置かれてない。

4楽章からなるこの曲は、抒情的だが、
暗く厭世的な感情がみなぎっていて、
初演のときにマーラー自身がこの曲のことを
「悲劇的な交響曲」と呼んだと伝えられている。

しかし、この曲を作曲した前年には19歳年下の
アルマと結婚し、その年に長女が、翌年には
次女が生まれて、家庭的には幸せな時期だった。

1906年5月27日にエッセンの一般ドイツ音楽組合の
音楽芸術祭で、マーラーの指揮により初演された。

第1楽章の第2主題は、マーラーの愛妻アルマを
描いた旋律が、第2楽章のスケルツォのトリオの
部分は、自分の子供たちが転びそうになりながら
よちよち歩きをしている様子を描いた旋律。

第4楽章の展開部で「短く力強く、しかし金属的でなくて
こもって響くように」ハンマーが叩かれる。
このハンマーについて、アルマに「英雄は敵から
3回攻撃を受け、3回目に木のように倒れてしまう」
と語ったといわれている。

   第1楽章 Allegro energico, ma non troppo
   第2楽章 Scherzo: Wuchtig
   第3楽章 Andante moderato
   第4楽章 Finale : Allegro moderato〜Allegro energico



(管弦楽) レニングラード管弦楽団
(指揮)  キリル・コンドラシン
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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