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...... 2020年05月23日 の日記 ......
■ 《ベートーベン弾き》   [ NO. 2020052301-1 ] e_ch

【 チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 Op. 69 】

ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔独〕
(1770.12.17〜1827.03.26) 56歳

ケンプ,ウィルヘルム 〔独〕
(1895.11.25〜1991.05.23) 95歳



「最高のベートーベン弾き」として知られている
ピアニストのケンプは、29年前の5月23日に
イタリアのポタジーノで95年の生涯を閉じた。

オルガン奏者で、音楽学校長だった父の手ほどきを
受けた後、ベルリン高等音楽学校で学び、
卒業の前年から演奏活動を始めた。

第二次大戦後、ケンプはナチに協力した嫌疑で、
しばらく演奏活動を禁じられていた。
しかし、その間演奏技巧の磨き上げに専念し
1950年以降、再び国際舞台で活躍を始めたときには、
深い教養に裏打ちされた、高雅で詩的感興に溢れた
明晰な演奏に、テクニックと内面が一致した
格調高いピアニストとして 高い評価を得た。

日本には1936年に初来日、以後4度来日して
演奏会を開いている。

ケンプの演奏の録音は数多いが、ベートーベンの
ピアノ協奏曲とピアノソナタの全集の録音は、
モノラルとステレオの2種類が残されている。

ベートーベンは5つのチェロ・ソナタを作曲したが、
最も広く知られているのはこの第3番で、
中期(38歳)の張り切った力と燃えるような情熱を持ち、
しかも愛らしさと輝かしさと明るさにあふれていて、
内容も充実している。

限りない落ち着きと気品が漂ってくる、
ケンプのロマンティックで穏やかな演奏から、
チェロ・ソナタの伴奏などには本領を発揮した。

1808年の夏にハイリゲンシュタットで完成し、
翌年の4月に出版された。
ベートーベンの友人であり、よきパトロンだった
グラウヒェンシュタイン男爵に捧げられた。

第3番は、チェロとピアノに対等な役割りを与えた
最初のチェロ・ソナタといわれる。

       第1楽章 Allegro ma non tanto
       第2楽章 Scherzo: Allegro molto
       第3楽章 Adagio cantabile
       第4楽章 Allegro vivace



(チェロ)セバスチャン・シンガー
(ピアノ)マルク・パンティヨン 
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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