[PREV] [NEXT]
...... 2020年05月12日 の日記 ......
■ 《 最初の室内楽作品 》   [ NO. 2020051201-1 ] e_ch

【 ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 Op. 13 】

フォーレ,ガブリエル 〔仏〕
(1845.05.12〜1924.11.04) 79歳



近代フランスのもっとも偉大な作曲家のひとりに
あげられるフォーレは169年前の5月12日に
5男1女の末子として、カトリックの伝統強い
南フランスで生まれた。

彼の家系には音楽家はいなくて、代々肉屋を
家業としていたが、父親は教師となった。
4歳のときまでフォーレは里子に出されていたが、
父が師範学校の校長となったとき、家庭に戻った。

パリの宗教音楽学校で学び、1865年に卒業後、
地方の教会のオルガニストをつとめ、普仏戦争には
兵士として参加した。

その後パリに戻り、サン=サーンスなどが主催する
国民音楽協会に加わり、上流階級の社交の場の
サロンなどにも出入りするようになった。

そんな交流の中、知り合った実業家の別荘に
出入りしていたベルギーのヴァイオリン奏者の
ユベール・レオナールの助言を得ながら作られたのが、
1876年の作品 「ヴァイオリン・ソナタ 第1番」である。

フォーレはそれまでに、歌曲・合唱曲・ピアノ曲は
出版していたが、声楽とピアノ曲以外の領域に
手をそめたのは初めてで、世に出た
最初の室内楽作品となった。

作曲の翌年の1月27日にパリの国民音楽協会の
演奏会で、マリー・タヨーのヴァイオリンと
フォーレのピアノで 初演された。
その翌年のパリ万博の催し物としても演奏されたが、
その時は評判にはならなかった。

しかし、師であるサン=サーンスは手紙で
フォーレの才能を賞賛している。

フランス近代の著名な作曲家のこの種の
室内楽ソナタは、フォーレのこの曲以前には
サン=サーンスの「チェロ・ソナタ第1番」が
あるだけである。

大胆かつ進歩的な 「ヴァイオリン・ソナタ 第1番」は
4楽章からなり、優雅な美しい旋律が全曲に流れる。

         第1楽章 Allegro molto
         第2楽章 Andante
         第3楽章 Allegro vivo
         第4楽章 Allegro quasi presto



(ヴァイオリン) イザベル・ファウスト
(ピアノ) フロラン・ボファール   
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: