 【 交響曲 第1番 ホ短調 Op. 39 】
シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕 (1865.12.08〜1957.09.20) 91歳 脳出血

シベリウスは、1892年に作曲した 「クレルヴォ交響曲 作品7」を除いて、1899年から 1924年の25年間に7曲の交響曲を作曲した。
交響曲 第1番 ホ短調 作品39 (1899年) 交響曲 第2番 ニ長調 作品43 (1901年) 交響曲 第3番 ハ長調 作品52 (1907年) 交響曲 第4番 イ短調 作品63 (1911年) 交響曲 第5番 変ホ長調 作品82 (1915年) 交響曲 第6番 ニ短調 作品104 (1923年) 交響曲 第7番 ハ長調 作品105 (1924年)
34歳のときの作品である交響曲第1番は、 シベリウスの個性はまだ十分に発揮されてなくて、 特にチィコフスキーの影響がいちじるしい。 この年には有名な交響詩「フィンランディア」も 作曲している。
曲の主題にスラブ的な色彩が強く、副主題には フィンランド的色彩がいちじるしいことから 帝政時代のロシア支配下のフィンランドの、 暴政に対する反抗の意志の音楽であるという人もいる。
最終楽章では、「幻想風に」の指示通り、 非常に自由な楽想で書かれていて、 幻想曲や交響詩のようである。
第1楽章 Andante ma non troppo-Allegro energico 第2楽章 Andante ma non toroppo lento 第3楽章 Scherzo Allegro 第4楽章 Quasi una fantasia
作曲をした年の4月26日にフィンランドの首都 ヘルシンキで作曲者自身の指揮で初演された。

(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団 (指揮) ウラディーミル・アシュケナージ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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