 【 ディアベリのワルツによる33の変奏曲 Op. 120 】
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン 〔独〕 (1770.12.17〜1827.03.26) 56歳
ディアベリ,アントニオ 〔墺〕 (1781.09.06〜1858.04.07) 76歳

ディアベリはザルツブルグで生まれ、162年前の 4月7日にウィーンで世を去った。
少年時代を聖歌隊で過ごし、ラテン語学校を 出てから修道院の僧侶になったが、22歳のときに 還俗し音楽の勉強を始めた。
多くの作品を作曲したり、ピアノやギターの 教師をして財を蓄え、43歳のときに音楽出版社 ディアベリ商会をおこし、ベートーベン、ツェルニー、 シューベルトなどの作品を続々出版した。
自分の作品「ワルツ」を主題とする変奏曲を、 各作曲家に依頼して出版する営業政策をとり、 公募したところ約50人の作品が集まった。
その中には、シューベルトの「ピアノ変奏曲作品D.718」や リストの処女作「変奏曲作品147」などがあり、 最終楽章(コーダ)はツェルニーが作曲し、出版された。
1823年にベートーベンは33曲からなる変奏曲 「ディアベル変奏曲作品120」を書き単独で出版された。
バートーベンの変奏曲は、4つの段階でできていて、 第10変奏までの第1の段階、第19変奏までの 第2の段階、第28変奏までの第3の段階と続き、 メヌエットの速度で奏される優雅調べの第33変奏は 終わりに美しいコーダをもち、静かに消えるようにして 巨大な33の変奏曲を終わる。
この曲は、ベートーベンの「不滅の恋人」とされる アントニー・ブレンターノの献呈された。
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