 【 喜歌劇「愛の妙薬」】
ドニゼッティ,ガエターノ 〔伊〕 (1797.11.29〜1848.04.08) 50歳

ドニゼッティは、1797年に、イタリアのベルガモで生れた。 47歳のころから、梅毒や双極性障害が原因と 思われる頭痛や神経性麻痺に見舞われ 172年前の4月8に日に生地で50年の生涯を閉じた。
ボローニャ音楽院で学んだ後、軍隊に 志願し入隊したが作曲活動は続けた。
十九世紀後半のイタリアオペラといえば、 ヴェルディがあげられるが、十九世紀前半を代表する 三羽ガラスとして、 機知に富んだオペラを書いた ロッシーニと、旋律重視の抒情オペラを書いたベリーニ、 その影響を受けてロマン派歌劇の開拓者となった ドニゼッティがあげられる。
彼が35歳のときに作曲した「愛の妙薬」は、 淡い感傷味を持つ田園喜劇で、名作狂乱悲劇 「ランメルロールのルチア」と並んで 今でもよく上演される。
のどかな農村に「惚れ薬」を売りにきた インチキ医者が巻き起こす恋と騒動を描くもので、 ドニゼッティの持ち前の美意識で、 ロマンの香り漂う美しい牧歌劇としている。
2幕からなるが、3幕として上演されることもある。 第2幕、第2場、第5景で村の純情な若者 ネモリーノが歌う「人知れぬ涙」は 劇中随一の名歌である。

ー 第2幕 人知れぬ涙 ー
(管弦楽)BBCコンサート・オーケストラ (指揮) バリー・ワーズワース ♪ 私が聴いた音源 ♪
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