 【 弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 Op. 11 】
チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕 (1840.05.07〜1893.11.06) 53歳 コレラ

チャイコフスキーの室内楽作品は、 彼の管弦楽作品にからすると非常に少なく、 3曲の弦楽四重奏曲、1曲のピアノ三重奏曲、 「フィレンツェの想い出」と題された 弦楽六重奏曲が数えられるだけである。
3曲の弦楽四重奏曲のうちで、最も知られて いるのは第1番で、4楽章からなるが、 ロシア民謡の旋律を用いた第2楽章の 「アンダンテ・カンタービレ」によって 親しまれている。 この部分だけが、ヴァイオリン独奏用に 編曲されて演奏されることが多い。
この作品は1871年に作られたものだが、 2年前の夏、ウクライナのカメンカという村に 嫁いでいる妹のアレクサンドラの家に 滞在していた間に、大工さんが歌っているのを 聞いたといわれているのが 「アンダンテ・カンタービレ」に使われた ロシア民謡で、チャイコフスキーはこれを 芸術的に処理して作曲した。
作曲の年の3月28日に、 モスクワにおいて初演された。
第1楽章 Moderato e semplice 第2楽章 Andante cantabile 第3楽章 Scherzo : Allegro non tanto 第4楽章 Finale: Allegro giusto

(演奏)スメタナ四重奏団(1966年の録音) ♪ 私が聴いた音源 ♪
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