 【 交響的伝説曲「花咲くサルビア」Op. 21 】
ダンディ,ヴァンサン 〔仏〕 (1851.03.27〜1931.12.02) 80歳

近代フランスの中心的作曲家、教育家である ダンディは、169年前の3月27日にフランスの ヴィヴレー地方出身の貴族の家に生まれた。 彼の出生のときに母は亡くなり、父も4年後に 亡くなったので、祖母に育てられた。 音楽の手ほどきを受けたのも祖母だった。
ダンディはフランクに師事したが、 二人はワーグナーからの影響も受けている。 パリ音楽院で指導した生徒には、サティやマルティヌー、 日本人の留学生に近衛秀麿、高木東六などがいる。
1884年に書かれた 「花咲くサルビア」は、 「ボニエールの詩によるオーケストラのための伝説曲」と いう副題がついている。
曲の元となった詩は、サルビアに姿を変えた妖精が 王子に恋をするが、命ある王子に恋をするとは なにごとかと神の怒りにふれ、サルビアの花は 哀れにも枯れてしまうという物語。
大編成オーケストラが用いられているが、 その音楽はとても慎ましやかで、愛の悲しみが 印象的に浮かび上がる曲である。

(管弦楽)ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) テオドール・グシュルバウアー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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