【 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.84 】
キュイ,セザール 〔露〕
（1835.01.18〜1918.03.26）82歳 脳卒中
キュイの母はリトアニア人、父はフランス人なので
混血だが、民族的にはロシア人ではない。
父はフランス士官で、ナポレオンのモスクワ遠征に
参加し、退却の際に負傷してポーランドに
とどまった際に結婚してキュイが誕生した。
幼少のころ音楽を学んだが、１５歳でペテルブルグの
陸軍工兵学校に入学し、７年後に卒業したころに
バラキレフと知り合い音楽の指導を受け、
ロシア国民楽派（力強い仲間）（五人組ーバラキレフ、
リムスキー＝コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディン）
の一人として活躍したが、五人の中では最も
名の知られていない作曲家である。
彼は建築学の権威だったが、音楽家としては
生涯アマチュアとして過ごした。
晩年はチャイコフスキーの急死の後継として
フランス学士院通信員に選ばれている。
レジオン・ドゴール勲章も授与されたり、
数々の栄誉に輝いている。
１９１６年に失明し、口述で作曲を続けたが、
１０２年前の３月２６日に脳卒中のため、
８２年の生涯を閉じた。
キュイはフランス人を父として生まれたので、
作品にも国民的色彩よりも、フランス風な
洗練された味を示すものが多い。
１０曲のオペラの他に器楽小品や歌曲など
多産な作曲家だったが、そのほとんどは今日
演奏される機会は少ない。
３楽章からなる 「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」は
バラキレフと出会ったころの、１８６０年から
１８７０年ごろの間に作曲されたものとされている。
第１楽章 Allegro
第２楽章 Andante non troppo
第３楽章 Allegro
（ヴァイオリン）ソフィー・ルモニエ・＝ヴァレツ
（ピアノ） フィリッパ・ノイテボーム
♪ 私が聴いた音源 ♪
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