 【 若き日の物語 】
グラナドス,イ・カンピニャ・エンリケ 〔西〕 (1867.01.27〜1916.03.24) 48歳

グラナドスの父は軍人であったが、彼は幼年期より 楽才を示し、バルセロナとパリで作曲とピアノを学び、 ピアニストとして、演奏活動をしながら オペラやピアノ曲を作曲した。
7歳年下のアルベニスとならんでスペイン独自の 音楽を確立したスペイン国民主義の重要な 作曲家で、作風はロマン的で素朴で感傷的であるが、 スペイン音楽の近代への門を開くという大きな 功績を残した。 自ら「アカデミア・グラナドス」という音楽学校を 設立して、人々に敬愛されていた。
アルベニスが南部系のアンダルシア民族音楽を、 生々しい泥臭い味で取扱っているのに対し、 方系のグラナドスは北部の民謡が主となり、 しかもその取り扱い方は洗練され、消化されていて、 ファリャに通じるところがあって、パリで ドヴュッシーなどの印象主義の傾向も受けている。 (二人はギターのための作品は1曲も書かなかった)
「若き日の物語」は、彼の長男のエドゥワルドの ために書かれたピアノ作品で、1910年に バルセロナで出版されている。 シューマンの「子供の情景」を思い起こさせる ような10曲の小品で構成されている。
No. 1. Dedicatoria No. 2. La mendiga No. 3. Canción de maya No. 4. Cuento viejo No. 5. Viniendo de la fuenta No. 6. _ No. 7. Recuerdos de la infancia No. 8. El fantasma No. 9. La fantasma No.10. March

(ピアノ)アリシア・デ・ラローチャ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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