 【 歌劇「らく印を押された人々」】
シュレーカー,フランツ 〔オーストリア〕 (1878.03.23~1934.03.21) 55歳 心臓発作

近代フランスの和声法や編曲法を巧みに取り入れて 官能的な作品を書いたシュレーカーは、ユダヤ系の 宮廷写真家の父と貴族出身の母との間に、 142年前の3月23日にモナコで生まれた。
幼少時代は世界各国に移り住む生活だったが、 父の死後はウィーンに転居した。
ウィーン音楽院で学び、指揮者として活躍したが、 後にオペラ作家として人気を博した。 1920年にはベルリン音楽院の院長となり、 ドイツに移住した。
しかし、ユダヤ人だった彼はナチの台頭で 院長の座を追われ作品の上演も禁じられた。 56歳の誕生日の3日前に心臓発作のため ベルリンで世を去り、残された妻子は アルゼンチンに亡命した。
1918年に初演された「らく印を押された人々」で、 オペラ作曲家として躍り出て、多くの作品を 作曲したが、「退廃芸術」のレッテルを貼られ、 公の場から姿を消した。
しかし、近年になって見直されてきて 再評価の動きが活発化し、再び 光りを当てられる機会が増えてきた。
16世紀のジェノヴァを舞台にした第3幕の 歌劇「らく印を押された人々」は、 「ザルツブルク音楽祭2005」では、 ケント・ナガノの指揮で上演され話題となった。

- 第1幕 前奏曲 -
(管弦楽)ベルリン・ドイツ交響楽団 (指揮) ローター・ツァグロセク ♪ 私が聴いた音源 ♪
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