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...... 2020年03月23日 の日記 ......
■ 《 退廃芸術 》   [ NO. 2020032301-1 ] e_o

【 歌劇「らく印を押された人々」】

シュレーカー,フランツ 〔オーストリア〕
(1878.03.23〜1934.03.21) 55歳 心臓発作



近代フランスの和声法や編曲法を巧みに取り入れて
官能的な作品を書いたシュレーカーは、ユダヤ系の
宮廷写真家の父と貴族出身の母との間に、
142年前の3月23日にモナコで生まれた。

幼少時代は世界各国に移り住む生活だったが、
父の死後はウィーンに転居した。

ウィーン音楽院で学び、指揮者として活躍したが、
後にオペラ作家として人気を博した。
1920年にはベルリン音楽院の院長となり、
ドイツに移住した。

しかし、ユダヤ人だった彼はナチの台頭で
院長の座を追われ作品の上演も禁じられた。
56歳の誕生日の3日前に心臓発作のため
ベルリンで世を去り、残された妻子は
アルゼンチンに亡命した。

1918年に初演された「らく印を押された人々」で、
オペラ作曲家として躍り出て、多くの作品を
作曲したが、「退廃芸術」のレッテルを貼られ、
公の場から姿を消した。

しかし、近年になって見直されてきて
再評価の動きが活発化し、再び
光りを当てられる機会が増えてきた。

16世紀のジェノヴァを舞台にした第3幕の
歌劇「らく印を押された人々」は、
「ザルツブルク音楽祭2005」では、
ケント・ナガノの指揮で上演され話題となった。



- 第1幕 前奏曲 -

       (管弦楽)ベルリン・ドイツ交響楽団
       (指揮) ローター・ツァグロセク
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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