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...... 2020年03月05日 の日記 ......
■ 《 ベートーベン作曲賞 》   [ NO. 2020030501-1 ] e_sy

【 交響曲 第2番 変ロ長調 】

ツェムリンスキー,アレクサンダー 〔墺〕
(1872.10.14〜1942.03.15) 69歳 肺炎



ツェムリンスキーはウィーンで生まれた。
父はボヘミア系のカトリック教徒で、
幼年期にユダヤ教徒として、シナゴーグ
(ユダヤ教の会堂)でオルガンを演奏していた。

12歳のときに入学したウィーン音楽院を卒業後、
ウィーン国立歌劇場の指揮者をつとめたが、
その後はマンハイムやプラハなどで、
ドイツ・オペラの指揮者として名声を得、
ベルリン国立歌劇場における活動は、
彼の名を一層高めた。

その間、マーラーを名誉会長とする作曲家集団に
加わり、若い世代の音楽家に大きな影響を与えた。

彼が作曲を指導した才媛アルマと恋仲になったが、
アルマがマーラーと出会って結婚をしたことから、
二人の仲は終わりを告げた。

シェーンベルクとは親友としてお互いを認めあって
いたが、ツェムリンスキーが対位法を教えたことから、
シェーンベルクの唯一の師となった。
後に、ツェムリンスキーの妹のマティルダは
シェーンベルクと結婚した。

ナチスの台頭後の1938年にアメリカに
亡命したが英語が出来ず、病気がちで
心臓発作に悩まされ、作曲も続けられないまま、
ニューヨークで肺炎のため世を去った。

彼の初期の作品は、親交があったブラームスの
影響が認められるが、後の作品では
ワーグナーやマーラーからも影響を受けている。

1897年に作曲した「交響曲 第2番」は、
1899年3月5日にツェムリンスキーの指揮により
ウィーンで初演された。

30の変奏とコーダからなる第4楽章は
ブラームスの交響曲第4番から着想を得ている。

ツェムリンスキーはこの作品でベートーベン賞を
受賞した。

        第1楽章 Sostenuto - Allegro
        第2楽章 Scherzando
        第3楽章 Adagio
        第4楽章 Moderato



        (管弦楽)ベルリン放送交響楽団
        (指揮) リッカルド・シャイー
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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