 【 カノンとジーグニ長調 】
パッヘルベル,ヨハン 〔独〕 (1653.09.01〜1706.03.03) 52歳

十七世紀の後半に、 北ドイツのオルガンの巨匠 ブクステフーデに対し、パッヘルベルは 南・中部ドイツのオルガン音楽を代表する当時最高の オルガニストおよび作曲家の1人であった。
ニュールンベルクでワイン商の息子として生まれ、 晩年はその町の聖ゼパルドゥス教会の オルガニストをつとめたが、314年前の3月3日に その地で52年の生涯を閉じた。
彼はドイツから離れることがなかったが、 その当時でも海外の人々から知られる存在だった。
ヨハン・セバスチャン・バッハの父親と親交があり、 長男のヨハン・クリストフ・バッハの師でもあった。 この兄に音楽の手ほどきを受けたバッハは、 後の創作にパッヘルベルの大きな影響を受けている。
「カノンとジーグニ長調」は、正式には 「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」 といわれている曲だが、元来はオルガン曲でそれを 弦楽のためのカノンとジーグにしたのがこの曲である。 しかし、パッヘルベル直筆の楽譜がなく、 はっきりしたことはわからない。
単純な構造の曲だが、ハーモニーが美しく、 子どもたちがおけいこをするピアノの楽譜にも、 バロック音楽の教材として使われている。

(オルガン)アルトゥーロ・サッケッティ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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