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...... 2020年02月16日 の日記 ......
■ 《 バレエ「ミルザ」》   [ NO. 2020021601-1 ] e_co

【 協奏交響曲 ニ長調 「ミルザ」 】

ゴセック,フランソア・ジョセフ 〔ベルギー〕
(1734.01.17〜1829.02.16) 95歳



ベルギーの片田舎の農家の子に生まれたゴセックは、
幼いころから音楽を好み、15歳でアントワープ大聖堂の
聖歌隊に入り、同時にヴァイオリンを学んだ。

ケルビーニより少し前にパリに移り住み
指揮者として活躍する他、歌劇、交響曲や室内楽の分野に
数多くの作品を残した。

17歳のときにパリで、一高官に指揮者として雇われた。
その後、コンティ公家の音楽監督になり宗教曲と
オペラで成功をし、宗教曲ではオーケストラの
表現法に多くに新手法を案出し、聖堂内での
オーケストラの配置に新機軸を出した。

1778年には、パリ滞在中のモーツァルトが
ゴセックを訪ねていて、父親にそのときの様子を
手紙で知らせている。

30曲近くの交響曲その他多数の作品をのこしているが、
1795年のパリ音楽院創立時の作曲科の教授として
招かれ、教育家としても大きな業績を残した。

ゴセックの名はヴァイオリンのための「ガボット」に
よって知られているが、音楽史の上では、
フランス器楽音楽の発展に大きな影響を与え、
フランス最初の交響曲作曲者、第一級の宗教音楽家、
音楽教育の施設に対する先駆者の1人として、
フランス音楽界の発展に大きな役割を果たした。

191年前の2月16日にパリ郊外のパシーで
95年の生涯を閉じた。

2つのハープと管弦楽のための協奏交響曲の
「協奏交響曲 ニ長調」は1779年にパリで初演され
大成功を収めた。
3幕のバレエ「ミルザ」の音楽から主題をとり
作曲している。

          第1楽章 Allegro
          第2楽章 Adagio
          第3楽章 Rond allegro

バレエ「ミルザ」は北アメリカを舞台に、総督の
娘であるミルザをめぐって、海賊船の船長と
フランス士官が対決するストーリーで、
第1幕では、総督の屋敷でのコンサートの場面から
始まり、ミルザがハープを弾く場面があることから
このバレエの幕間に演奏するようにこの協奏交響曲に
ハープを加えたのではないかとわれいている。

元々は、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、
ヴァイオリン、ファゴット、ハープなどのための
コンチェルトとして書いたものを、後にゴセック自身が
2台のハープと管弦楽のために編曲している。



       (ヴァイオリン)アンドレア・ケラー
       (フルート)マルティン・サンドホフ
       (合奏)  コンチェルト・ケルン
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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