[PREV] [NEXT]
...... 2020年02月12日 の日記 ......
■ 《 心理描写 》   [ NO. 2020021201-1 ] e_or

【 交響詩「レノール」】

デュパルク,アンリ 〔仏〕
(1848.01.21〜1933.02.12) 85歳



デュパルクはフォーレと並び、フランスの近代歌曲の
名曲を残した作曲家だが、37歳のときに奇妙な
神経病に冒されて、創作活動ができなくなった。

その後、48年間外界との一切の交渉を絶って
スイスの山中に引きこもり、87年前の2月12日に
南仏モン=ドゥ・マルサンで85年の生涯を閉じた。

彼は、数多いフランクの弟子の中でも、
最も早くから師事していて、中学生のころから
フランクにピアノを習っていた。

作品は交響詩やたくさんの歌曲を作曲したが、
厳しい自己批判の結果、わずか16曲を残して、
他は全て破棄してしまった。

精選された16曲の歌曲は、甘美な流麗さ、
激しい感情の起伏、哀切の情など、あらゆる表現を
網羅していて、フランスの近代歌曲の形成のために、
かけがえのないものとなっている。

交響詩「レノール」は、ビュルガー(1747-1794)の
ドイツ語の長編物語詩「レノール」を読んで、
作曲を思い立ち1875年に作曲した。

戦で亡くなった婚約者を嘆く孤独なレノールの夢に
婚約者があらわれ、レノールを馬でさらい、
死へまっしぐらに駆けて行く、主人公二人の
心理描写の上に成り立っている作品である。



     (管弦楽)トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
     (指揮) ミシェル・プラッソン
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: