【 夜想曲 第5番 変ロ長調 H.37A 】
フィールド,ジョン (アイルランド) (1782.07.26〜1837.01.23) 55歳
夜想曲という音楽形式を創始したといわれている、 アイルランドの作曲家、ピアノ奏者のフィールドは、 ダブリンで生まれ、ヴァイオリニストの父から ピアノの手ほどきを、教会のオルガン奏者だった 祖父から音楽の基礎を学んだ。
11歳のときに家族と共にロンドンに移住し、 クレメンティに学んだ。
20歳のときには、クレメンティと共にパリや ウィーンで演奏活動をし、その後二人はロシアの サンクトペテルブルクに移り、フィールドは後半生を ロシアで暮らした。
指導者としても活躍したが、教え子の中には グリンカもいた。
40代後半に直腸癌を患ってからは体調不良で 演奏活動も思うようにできず、生活も窮乏した。 ロシアの貴族レイマノフ家の助力で モスクワに住んだが、183年前の1月23日に 直腸がんのためその地で55年の生涯を閉じた。
英語=Nocturne(ノクターン) フランス語=Nocturne(ノクテュルヌ) イタリア語=Notturno(ノットゥルノ)
夜想曲の語源は、ラテン語の「Nox」から 派生したもので、ローマ時代には、「夜の神」 という意味に使われていた。
その楽式は、彼の創意によるもので、低音部の 和声的な伴奏形地の上に、高音部が夜の静けさを 表す優雅な旋律を歌わせている。
21曲の夜想曲を書いたとされるが、正確には 何曲書いたのかはっきりしていない。 それらの作品は、後に ショパンに大きな影響を 与えていて、最初期の夜想曲はフィールドの 面影がしのばれる。
「夜想曲第5番」は、1817年の作品である。
(ピアノ)ハンス・カン ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|