 【 歌劇「審判」Op. 14 】 アイネム,ゴットフリー・フォン 〔オーストリア〕 (1918.01.24〜1996.07.12) 88歳

オーストリアの最も有名なオペラ作曲家の アイネムは102年前の1月24日にペルンで生まれた。
中学時代からヒンデミットの指導を受けている。
ベルリン国立歌劇場、バイロイト祝祭劇場、 ドレスデンなどの歌劇場で活躍した。
12音技法やジャズ的表現を用いた作品や 新古典主義的傾向を示した歌劇、 バレエ音楽などの作品を残している。
47歳のときから、ウィーン音楽大学の作曲科の 教授として、多くの弟子を育てた。
「審判」は、 鬼才カフカの小説が原作となっていて、 1953年に作曲され話題になった。 しかし、とりあげられる機会が少ない。
個性的で、時に芝居にBGMがついたかのような 部分もあり、ジャズの語法が随所に聴かれるため、 ブロードウェイ・ミュージカルとの接近性すらある。 ベルクが切り開いた新たな歌劇の道を踏襲しつつ、 ガーシュウィン風味を加えた野心作である。
初演の指揮者はカール・ベームで、 歴史的初演の記録がCDにのこされている。
オーソン・ウェイルズの映画「審判」は、 1963年に作られたものである。
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