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...... 2020年01月21日 の日記 ......
■ 《 未完成 》   [ NO. 2020012101-1 ] e_ch

【 ピアノ四重奏曲 ロ短調 】

ルクー,ギョーム 〔ベルギー〕
(1870.1.20~1894.1.21) 24歳 腸チフス



ルクーは、ベルギーのヴェルヴィエ近くの
ユージイで生まれ、その24年後の誕生日の翌日の
1月21日に腸チフスのため24歳の若さで
アンジェールで短い生涯を閉じた。

1879年に両親と共にフランスのポワティエに
移り住み、1889年から同じベルギー出身の
セザール・フランクに才能を認められ、パリで
作曲を学んでいたが翌年にフランクは亡くなり、
最後の弟子の一人となった。

その後フランクの門下生だったダンディに
学んだが、フランクが没したときは、
フランクの後継者とみられたほどだった。

21歳のときに抒情的詩曲「アンドロメダ」で
ローマ大賞2位を得たが、1位でないことに落胆し
受賞を辞退している。

しかし「アンドロメダ」を聴いたベルギー出身の
バイオリニストのウジェーヌ・イザイはルクーに
「バイオリン・ソナタ」の作曲を委嘱し、
初演も行ないイザイに献呈された。
この作品はルクーの代表作となった。

24歳の若さで世を去った彼の作品には、
円熟した味は乏しいが、叙情的な幻想に
あふれた作風によって際立っている。

「ピアノ四重奏曲 ロ短調」も、イザイから委嘱を
受けて作曲したが、第1楽章を完成後世を去ったため、
未完の第2楽章は、ダンディが補筆して完成した。

    第1楽章 Dans un emportement douloureux
    第2楽章 Lent et passionne



       (ピアノ)金子陽子
       (演奏) ガブリエル・ピアノカルテット
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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