 【 ピアノ四重奏曲 ロ短調 】
ルクー,ギョーム 〔ベルギー〕 (1870.1.20~1894.1.21) 24歳 腸チフス

ルクーは、ベルギーのヴェルヴィエ近くの ユージイで生まれ、その24年後の誕生日の翌日の 1月21日に腸チフスのため24歳の若さで アンジェールで短い生涯を閉じた。
1879年に両親と共にフランスのポワティエに 移り住み、1889年から同じベルギー出身の セザール・フランクに才能を認められ、パリで 作曲を学んでいたが翌年にフランクは亡くなり、 最後の弟子の一人となった。
その後フランクの門下生だったダンディに 学んだが、フランクが没したときは、 フランクの後継者とみられたほどだった。
21歳のときに抒情的詩曲「アンドロメダ」で ローマ大賞2位を得たが、1位でないことに落胆し 受賞を辞退している。
しかし「アンドロメダ」を聴いたベルギー出身の バイオリニストのウジェーヌ・イザイはルクーに 「バイオリン・ソナタ」の作曲を委嘱し、 初演も行ないイザイに献呈された。 この作品はルクーの代表作となった。
24歳の若さで世を去った彼の作品には、 円熟した味は乏しいが、叙情的な幻想に あふれた作風によって際立っている。
「ピアノ四重奏曲 ロ短調」も、イザイから委嘱を 受けて作曲したが、第1楽章を完成後世を去ったため、 未完の第2楽章は、ダンディが補筆して完成した。
第1楽章 Dans un emportement douloureux 第2楽章 Lent et passionne

(ピアノ)金子陽子 (演奏) ガブリエル・ピアノカルテット ♪ 私が聴いた音源 ♪
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