 【 絵画的小品 】 シャブリエ,アレクシス・エマニュエル 〔仏〕 (1841.01.18〜1894.09.13) 53歳
 シャブリエは、179年前の1月18日に 南仏のオーヴェルニュで生まれ、 16歳ごろからピアノを学んだ。 一家がパリに移るとともに、同地で法律を学び、 学位をとって内務省の官吏となったが、 その間も音楽の勉強をし、作曲活動もしていた。
アマチュアとして歩んだその経歴から、 より自由な作品表現と機知に満ちたユーモアに あふれた作品が作られている。
1880年に内務省を辞しその後、妻とともに スペインを旅したシャブリエは、そのときの体験から 書いたのが、ピアノのための狂詩曲「スペイン」で、 その年に「絵画的小品」も作曲している。
優れた芸術家が集う19世紀後半のパリで 活躍したシャブリエは、交友の範囲は広く、 サンサース、マスネー、デュパルクなどの 音楽家だけでなく、印象派の画家たちのマネ、 モネ、ルノアールなどにも学んだ。
パリのアパートの部屋には、彼らの絵が飾られ、 印象派絵画の収集家としても有名であった。
「絵画的小品」は、10曲からなるピアノ曲で、 フランクは「われわれはなにか尋常でないものを 聞いた。この音楽は、われわれの時代をラモーと クープランの時代に結びつける」と言っていて、 発明と機知との自然な巧みさが感じられる。
1 風景 2 メランコリー 3 旋風 4 木陰にて 5 ムーア風舞曲 6 牧歌 7 村の踊り 8 即興曲 9 はなやかなメルエット 10 スケルツォ・ヴァルス

(ピアノ)レナ・キリアコウ ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|