【 ヴァイオリン・ソナタ Op. 5-12 】
コレルリ,アルカンジェロ 〔伊〕 (1653.02.17〜1713.01.08) 59歳
コレルリは、十七世紀にクレモナの 名工たちによって急に発達し普及したヴァイオリンの、 最初の名演奏家であり、大作曲家だった。
彼の前半生については詳しく分らないが、 後半生は貴族社会に受け入れられて、 贅沢な生活をしていた。 307年前の1月8日に生涯を閉じ、 ローマのパルテオンに埋葬された。
ヴァイオリン奏法におけるローマ楽派を確立し、 多くの弟子を育てて、全ヨーロッパに大きな影響を 及ぼしたコレルリは、同時代の音楽家たちから、 「音楽家のプリンス」とか「現代のオルフェウス」 などと呼ばれて尊敬を集めていた。
彼の作品としては、トリオ・ソナタ48曲、 ヴァイオリン・ソナタ12曲、合奏協奏曲12曲の 合計72曲が現存しているにすぎない。
1700年に12曲の「独奏ソナタ集作品5」を 出版したが、その最後を飾る 「第12番ニ短調」が「ラ・フォリオ」である。
フォリオは、元来ポルトガル起原のサラバンドふうの ゆったりした舞曲で、同じ主題による変奏曲は、 多くの作曲家が書いているが、なかでも この曲は名曲として知られている。
16小節の主題と23の変奏からなり、独奏ヴァイオリンと 通奏低音のために書かれている。
(編曲:F.クライスラー)
(ヴァイオリン)イツァーク・パールマン (ピアノ) サミュエル・サンダース ♪ 私が聴いた音源 ♪
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