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...... 2019年12月27日 の日記 ......
■ 《 アイルランド風 》   [ NO. 2019122701-1 ] e_sy

【 交響曲 ホ短調 Op. 32「ゲーリック」】

ビーチ,エイミー 〔米〕
(1867.09.05〜1944.12.27) 77歳



アメリカ合衆国のピアニスト、作曲家として
成功したアメリカ人女性のビーチは、
ニューハンプシャー州で生れた。

ピアニストだった母親からピアノの手ほどきを受け、
16歳でピアニストとしてデビューした。

翌年にはボストン交響楽団などと共演し、
名声を早くから築いた。
18歳で医者のヘンリー・ビーチと結婚してからは
当時の習慣に従ってビーチ夫人と名乗っていた。

結婚後は作曲に専念したが、43歳のときに夫が、
その翌年に母親が亡くなってから演奏活動を再開し、
ヨーロッパに渡った。

第一次大戦の勃発により、1914年にアメリカに
強制送還されるまで、ドイツを拠点に演奏活動をし、
自分の作品の紹介もしている。

75年前の12月27にニューヨークで
77年の生涯を閉じるまで、創作活動を続けた。

ビーチは、フランスの音楽理論を独習したため、
色彩的な管弦楽法や流麗な転調、魅力的な旋律美と
情熱的な表現を特徴としていて、作風はフランクや
初期のツェムリンスキーの作品によく似ている。

ピアノ協奏曲、ピアノ独奏曲、室内楽、合唱曲、声楽曲、
唯一のオペラなど多くの作品を残しているが
それらは、気品高く優雅で甘美な作品が多い。

1897年ごろに作られた 「交響曲 ホ短調」は、
アメリカ人女性の手によって最初に書かれた交響曲で
副題に『ゲーリック』とつけられている。
ケルト民族の部族名ゴイデルを暗示していて、
『アイルランド風』ということである。

アイルランドの文化を現す自らの先祖の故郷の
アイルランドの伝統的な旋律を取り入れ、
自らのルーツに根ざした音楽を作るという
アメリカ音楽の新たな可能性を試みた。

4楽章からなる交響曲だが、ビーチは交響曲を
この作品1曲しか書かなかった。

      第1楽章 Allegro con fuoco
      第2楽章 Alla siciliana - Allegro vivace
      第3楽章 Lento con molto espressione
      第4楽章 Allegro di molto



        (管弦楽)デトロイト交響楽団
        (指揮) ネーメ・ヤルヴィ
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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