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...... 2019年12月20日 の日記 ......
■ 《 女流作家の戯曲 》   [ NO. 2019122001-1 ] e_or

【 劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D.797 】

シューベルト,フランツ・ペーター 〔墺〕
(1797.01.31〜1828.11.19) 31歳 チフス



シューベルトの作品は、人の心の自然な思いが、
素直に流れ出たロマンティックなもので、
なんの気取りもなく、あまりに純粋、
理屈抜きに聴き手は胸にじんとくる。
健康で、ひねくれたところのない音楽だから・・・

27歳の1824年の初めごろ、シューベルトは
不健康に悩み続けていた。
「私は毎晩寝床に入るとき、もう再び眼が覚めない
ようにと願います。そして朝になると、ただ前日の
悲しい思いだけがまた私のところにやってきます。
こんなに喜びも親しみもなく私は日を過ごして
いるのです。私の作品は、音楽への私の理解と、
私の悲しみとの現われです。悲しみによって
創られた作品のみが、人々を最も楽しませることが
できるように思われます。
悲しみは理解をするどくし、精神を強めます」
日記には、このように書かれてあった。

その前年の作品の劇付随音楽の「ロザムンデ」は、
10曲からなり、略さないで書くと、
「キュプロスの女王、ロザムンデ、四幕のロマン的劇、
ヘルミーネ・フォン・シェジー作」で、
この脚本は失われて現在は見ることができない。

作曲してすぐの1823年12月20日に
アル・デル・ウィーン劇場で初演された。

ベルリン出身の女流作家の
ヘルミーネ・フォン・シェジー(1783-1856)は、
自分の作品を音楽化することが非常に好きで、
ウェーバーもこの詩人の「オイリアンテ」を
作曲させられた。



キプロスの女王ロザムンデ - 序曲 -

      (管弦楽)コンセルトヘボウ管弦楽団
      (指揮) エドゥアルド・フォン・ベイヌム
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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