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...... 2019年12月19日 の日記 ......
■ 《 官能的なオペラ 》   [ NO. 2019121901-1 ] e_o

【 オペラ「サロメ」Op. 54 】

リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病

フリッツ・ライナー 〔洪〕
(1888.12.19〜1963.11.15) 75歳 心臓病



指揮者として活躍したライナーは、1
25前の12月19日にブタペストで生まれた。
リスト音楽院で学び、1909年にビゼーの
「カルメン」で指揮者デビューした。
1914年にドレスデン国立歌劇場指揮者となり、
リヒャルト・シュトラウスと親交をもった。

1922年に渡米して、主要な楽団の指揮者として
活躍したが、1953年にシカゴ交響楽団の
音楽監督となり、亡くなるまでの10年間、
同楽団の黄金時代を築いた。

その間、R・シュトラウスの主要な
管弦楽曲をほとんど録音している。
ライナーの出身地であるハンガリーの
バルトークの作品の評価は高い。

ライナーは歌劇場指揮者としても活躍したが、
ドレスデン国立歌劇場で、リヒャルト・シュトラウスに
認められて「サロメ」、「エレクトラ」、
「影のない女」などを上演した。

R・シュトラウスは、交響詩風の音楽で名をひろめた後、
ワーグナーの影響を受けて、音楽劇の作品を
手掛けるようになった。

数曲書いた後に作曲したのが、
全1幕、第4場からなる「サロメ」だった。
新約聖書マルコ伝に出てくる女が少女サロメだが、
このオペラでは、淫蕩な女として扱われている。

母ヘローディアスは、サロメを連れて
ヘローデスの妻となった。
シリアで豪華な生活を送り、快楽と欲望のためには、
道徳も省みないヘローデスは、自分の兄弟の
妻だったヘローディアスを無理矢理めとったうえ、
連れ子のサロメに情欲を感じていた。

管弦楽は、かなり大きな編成をとり、魅惑的で
官能的な響きを出し、前奏曲も間奏曲もなく、
最初から最後まで一貫してワーグナー風に
音楽が流れていて、異様な緊張感も出している。

1905年12月9日、ドレスデンの宮廷歌劇場で
初演され、その後欧米各地の歌劇場で
続々と上演されたが、この劇の筋が不道徳な
要素を含んでいるうえに、官能的で刺激が
あまりに強いので、いろいろな都市で
何度か上演禁止になったこともあった。



       (管弦楽)フランス国立管弦楽団
       (指揮) レナード・バーンスタイン
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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