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...... 2019年12月13日 の日記 ......
■ 《パリの印象》   [ NO. 2019121301-1 ] e_or

【 パリのアメリカ人 】

ガーシュウィン,ジョージ 〔米〕
(1898.09.26〜1937.07.11) 38歳 脳腫瘍



二十世紀前半に最もアメリカ的な性格、
手法を反映した作曲家にあげられるガーシュウィンは、
ピアニストであり、ジャズ・ソングの作曲家でもあった。

21歳のときに作った「スワニー」で、多くの期待を
集めることになり、彼の才能もまたそれにこたえ、
アメリカ音楽史にその名をとどめた。

ニューヨーク・フィルの委嘱を受けて書かれた
「パリのアメリカ人」は、30歳の春に休養のため
パリに旅行したときの印象をまとめて作曲したもので
大部分はパリでの滞在中に書かれた。

帰国後の1928年に発表され、
12月13日にカーネギーホールにおいて、
ニューヨーク・フィルハーモニーの演奏会で
ウォルター・ダムロッシュの指揮により
初演され、大成功だった。

この曲は、初めてパリを訪れた一アメリカ人の
驚き、喜び、郷愁などの印象を描いていて、
構成はラプソディーで、テンポや曲想の変化が
いちじるしくて、全体として印象主義的な
ところも多い標題音楽である。

大体3つの部分に分けられるが、最初の部分は
パリの町を歩くアメリカ人の観光客が感じる
様々なフランス的な印象で、バイオリンと
オーボエのユーモラスな忙しい主題で始まり、
アメリカでは聞かれないタクシーのラッパが、
効果的に取り入れられている。

第2の部分に入り、トランペットが甘い郷愁的な
主題を奏で、官能的なアンダンテの
「ブルース」が続く。

第3の部分ではアレグロに変わり、
サキソフォンが元気のよい主題を奏し、
目まぐるしくテンポが変化して終わる。



      (管弦楽)サンフランシスコ交響楽団
      (指揮) マイケル・ティルソン・トーマス
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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