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...... 2019年11月21日 の日記 ......
■ 《 超絶技巧 》   [ NO. 2019112101-1 ] s

【 練習曲 ハ長調 作品10−7 】

 ゴドフスキー,レオポルド 〔ポーランド〕
(1870.02.13〜1938.11.21) 68歳 胃癌



ポーランドの作曲家、ピアニスト、教師の
ゴドフスキーは現在のリトアニアで生まれた。

ベルリン高等音楽院に入学したが、3ヶ月で
辞めてしまい、独学で勉強した。

10歳のときからコンサートピアニストとして
活動を始めた。
リストに学ぶつもりだったが亡くなってしまい、
パリへ赴き、サン=サーンスと親交を結んだ。

ピアニストとして世界中で活躍した他、
ウィーンやニューヨークなどの音楽院で
ピアノの教授を務めた。
1915年以降はアメリカに移り住んだ。

1930年に脳卒中を起こし、演奏活動ができなくなり、
その後、作曲活動も止めてしまった。
81年前の11月21日に胃癌のためニューヨークで
生涯を閉じた。

作品は超絶技巧を用いたオリジナル曲の他、
バッハやシューベルトなど、多くの編曲を手がけたが、
特にショパンの「エチュードに基づいた53の練習曲」は
編曲の分野での代表作に数えられる。

その一つの「練習曲ハ長調作品10−7」のオリジナル曲は
ショパンが22歳の年、1832年ごろに書かれた。
ゴドフスキーはショパンの原曲に抒情性を加え
曲の長さをおよそ3倍に拡大している。


【 パッサカリア 】



この曲の主題にはシューベルのの「交響曲第7番未完成」の
冒頭のチェロのコントラバスで演奏される
8小節の有名な旋律が使われている。

この短い主題を元に44もの変奏、その後カデンツァ→
フーガが続く。
この作品はシューベルトの没後100年にあたる
1928年に初演され、楽譜序文には
多くの作品を残した天才作曲家に心を込めて
この曲を捧げると書かれている。

高度なテクニックが必要なピアノ作品の
難曲の一つとして知られるが、ゴドフスキは、
私の音楽は難しいものではないと語り、
私の手は小さいけれどちゃんと弾けるのだと、
演奏の困難性を否定するコメントを残している。



     (ピアノ)マルク・アンドレ・アムラン
             ♪ 私が聴いた音源 ♪






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