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...... 2019年11月17日 の日記 ......
■ 《 ギターのための練習曲 》   [ NO. 2019111701-1 ] s

【 12の練習曲 】

ヴィラ=ロボス,エイトル 〔ブラジル〕
(1887.03.05〜1959.11.17) 72歳



ブラジルを代表する作曲家であり、ギタ−曲の
大家としても不滅の存在であるヴィラ=ロボスは、
リオ・デ・ジャネイロで生まれたが、そのころ、
ブラジルは大きな変革が起きようとしていて、
翌年には奴隷が完全解放され、
1889年に帝政が崩壊し、連邦共和国へ移行した。

作家でアマチュア音楽家であった父親の手ほどきで
チェロを始め、その後ブラジル・ギターの奏法を習得し、
ピアノをはじめ各種の楽器の演奏に熟達した、
ブラジルが生んだ代表的な作曲家で、ギタ−曲の
大家としても不滅の存在である。

少年時代は正規の音楽教育を受けることに抵抗し、
仲間とカフェや小劇場などで演奏することを
日課としていた。

20歳になる前から放浪生活を始め民謡の採集をし、
25歳のときに大がかりなブラジル奥地の風俗・音楽の
調査を行い、ブラジル音楽の特異な性格にふれて、
その後自らの作品に強い民族的個性を
打ち出すようになった。

1923年から1930年までフランスに留学し、
ロンドン、ウィーン、ベルリンなどにも訪れた。
この時期、ドビュッシーの影響を強く受けている。
1924年にパリでアンドレス・セゴビアとの運命的な
出合いもこの時で、後に彼のために作曲をしている。

帰国後は、音楽院と音楽アカデミーの設立に携わり、
指揮者、大学教授としてブラジル楽壇の
指導的立場にいたが、60年前の11月17日に
生地のリオ・デ・ジャネイロで72年の生涯を閉じた。

ヴィラ=ロボスの作風は、ブラジル原住民の
音楽に根ざした野性的なものである。

ギターのために書いた「12の練習曲」は、
セゴビアの勧めで作曲が始まり、
5年後に全曲が完成した。

楽譜が出版される際にセゴビアは
「この曲はギターのテクニックを向上させる目的と
同時に演奏会用の作品としても尽きることのない
技的な価値をもっている。ピアノのために書かれた
ショパンの練習曲にも匹敵する作品」
と賞賛の言葉を述べている。

      No.1. Etudes de arpeges(Prelude): Anima
      No.2. Des
      No.3. Des
      No.4. Des
      No.5. Andantino
      No.6. Un peu anime
      No.7. Tres anime
      No.8. Modere
      No.9. Des Ornaments: Un peu anime
     No.10. Anime
     No.11. Lent
     No.12. Un peu anime



        (ギター)トゥリビオ・サントス
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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