【 ホルン・ソナタ ヘ長調 】
ヒンデミット,パウル 〔独〕
（1895.11.16〜1963.12.28） 68歳
現代ドイツの代表的作曲家であるヒンデミットは、
第１回オリンピック夏季大会がギリシャのアテネで
開かれた前年の１８９６年の１１月１６日に
ランクフルト近郊のハーナウで生まれた。
少年時代は満足な教育を受けなかったが、
１３歳ですでにバイオリンの名手といわれるほどになり、
ダンス・バンドなどで自活していて、
後に高等音楽学校で教育を受けた。
彼の音楽の特徴である「常に演奏の楽しみ」
ということを忘れないのは、演奏家としての
経歴と密接に関係している。
非常に多作家な作曲家であったが、指揮者としても
活躍し、教育者・指導者として多くの著作もある。
１９３４年以降、ナチス政府から弾圧を受け、
トルコ政府に招かれてアンカラで音楽教育に
打ち込むが、やがてスイスに一時移った後、
アメリカに移住した。
第二次世界大戦の後はヨーロッパに戻り、
大学で教えたが、晩年はスイスに住み、
１９６３年にマイン河畔のフランクフルトで
６８年の生涯を閉じた。
ヒンデミットはヴァイオリン、ビオラの演奏家でもあったが、
オーケストラのほとんどすべての楽器の演奏法を
修めていたので、各楽器のソナタと呼ばれる
ソロのための古典的な形式の曲に力を注いだ。
ヴァイオリン、チェロといった弦楽器はもちろん
フルート、クラリネット、トランペットやチューバなど
あらゆる種類の楽器のためにソナタを作曲している。
生涯におよそ８０の室内楽曲を残しているが
「ホルンとピアノのためのソナタ ヘ調」は
３楽章からなり１９３９年に作曲した。
第１楽章 Massig bewegt
第２楽章 Ruhig bewegt
第３楽章 Lebhaft
（ホルン）ハンス・デュラート
（ピアノ）マリア・ボン
♪ 私が聴いた音源 ♪
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