【 スペインの7つの民謡 G.40 】
ファリャ,マヌエル・デ 〔西〕 (1876.11.23〜1946.11.14) 69歳
二十世紀前半におけるスペイン最高の作曲家の ファリャは、スペインのカディスで生まれた。
彼は、初めピアニストであった母からピアノを 学んだが、17歳のときに初めて交響楽の 演奏会を聴き、感激して作曲家を志した。
作曲家になるためパリに留学したかったが、 経済的理由で許さず、スペインで活躍していた。 29歳の夏、やっと憧れのパリに行くことができ、 フランスの作曲家たち(ドヴュッシー、デュカス、 ラヴェル、)と交友することができた。 パリに留学していたスペインのアルベニスを 知ったのもそのときだった。
彼の作品は、アルベニスやグラナドスのように、 スペインの民族音楽をそのまま素材としないで、 それらを消化し、その雰囲気を持たせている。 両親が北部系と南部系だったことが、 素材の幅を拡げ、強い民族的色彩を失わず、 洗練された音楽を作ることが出来たようだ。
63歳のとき、スペインを離れアルゼンチンに 渡ったが、6年後誕生日の9日前の11月14日に コルドバ地方のアルタ・グラシアで 69年の生涯を閉じた。
1915年に作曲したファリャの代表的な歌曲の 「スペインの7つの民謡」は、スペイン各地の 民謡を素材とした作品で、民族性豊かな 美しいメロディやリズムの面白さなどをもつ。 この作品は、ヴァイオリンやチェロ用にも 編曲され親しまれている。
G番号=音楽学者のアントニオ・ギャレゴが 作成した作品目録の番号
第1曲 ムーア人の織物 第2曲 ムルシャ地方のセギリーリャ 第3曲 アストゥリアス地方の歌 第4曲 ホータ 第5曲 子守歌 第6曲 歌 第7曲 ポーロ
ー ヴィオラとピアノ編 ー
(ヴィオラ)キム・カシュカシャン (ピアノ) ロバート・レヴィン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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