[PREV] [NEXT]
...... 2019年10月23日 の日記 ......
■ 《 日本の名曲 》   [ NO. 2019102301-1 ] v

【 歌曲「荒城の月」】

滝廉太郎
(1879.08.24〜1903.06.29) 23歳
土井晩翠
(1871.10.23〜1952.10.19) 80歳



日本の名曲の一つにあげられる滝廉太郎の
「荒城の月」の作詞者土井晩翠(どい・ばんすい)は、
本名を土井(つちい)林吉といった。

近代日本を代表する詩人、英文学者の土井晩翠は
明治4年10月23日に宮城県仙台市で生まれた。
東京帝国大学で学び、小説家、随筆家の小泉八雲
(ラフカディオ・ハーン)を師と仰いだ。
島崎藤村と詩壇を二分する近代詩における
巨星だったが、昭和27年10月19日に
急性肺炎のため、80年の生涯を閉じた。

叙情的な彼の詩は漢語調だが、明治時代の
学生の間で愛唱され、旧制高校の寮歌や
唱歌として歌いつがれている。

「荒城の月」は、中学唱歌集の編纂を進めていた
東京音楽学校の依頼を受けて書かれた詩で、
作曲は同音楽学校で公募され、当時19歳で
後進の指導をしていた滝廉太郎の曲が
採用された。

「荒城」のモデルとして、土井晩翠は先ず
学生時代に遊んだ会津若松の鶴ヶ城を
思い出したが、故郷の仙台の青葉城も、
詩の材料となった。

そして滝廉太郎は大分県竹田の岡城跡で
「荒城の月」を完成させたこともあって、
仙台と会津と竹田の三カ所に
記念碑が立っている。



荒城の月

春高楼の 花の宴
めぐる盃 かげさして
千代の松が枝 わけいでし
昔の光 いまいずこ

秋陣営の 霜の色
鳴きゆく雁の 数見せて
植うる剣に 照りそいし
昔の光 いまいずこ

今荒城の 夜半の月
替わらぬ光 たがためぞ
垣に残るは ただ葛
松に歌うは ただ嵐 

天上影は 替わらねど
栄枯は移る 世の姿
写さんとてか 今もなお
ああ荒城の 夜半の月



        (ソプラニスタ)岡本知高
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: