【 ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op. 93 】
フンメル,ヨハン・ネーポムク 〔ハンガリー〕 (1778.11.14〜1837.10.17) 58歳
当時、最高のピアノの巨匠として尊敬され、 作曲家としても、8歳年上のベートーベンと 比較されるほどだったフンメルは、 ブレスブルク{現プラティスバラ}で生まれた。
ハンガリー系のドイツ人で指揮者、弦楽器奏者の 父親に音楽の手ほどきを受けた。 その後、ウィーンでモーツアルトに、後にロンドンで クレメンティからピアノを学んだ。
ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行し、 1793年以後ウィーンで、ハイドンやサリエリから 作曲を学び、ベートーベンと交友を結んでいる。
1804年からはハイドンの後任として エステルハージ宮廷楽団の楽長へ就任した。
1830年ころからはピアニストとしてパリ、 ロンドンに演奏旅行をし活躍したが、1834年の ウィーン旅行を最後に演奏活動を止め、 3年間の闘病生活の後、176年前の10月17日に ヴァイマルで58年の生涯を閉じた。
交響曲を除いて、あらゆるジャンルの作品を 書いているが、フンメルの死後はほとんど 忘れられてしまい、教会音楽がオーストリアで 演奏されるのと、ピアノ独奏曲でクラシック様式の 小品の「ロンド・ファヴォリ」(好きなロンド)が 演奏会の曲目にのぼる程度であった。 しかし、近年になって演奏されることが多くなった。
「ピアノ三重奏曲」は8曲残している。 1821年から1822年にかけてに作曲した 「 変ホ長調 第6番 作品93」は三楽章からなる。
第1楽章 Allegro con moto 第2楽章 Un poco larghetto 第3楽章 Rondo: Allegro con brio
フンメルが著わした優れたピアノ教則本は、 現在も子どもたちの練習曲として使われている。
(ヴァイオリン)ダニエル・カッマラーノ (チェロ) ルカ・マガリエッロ (ピアノ) アレッサンドロ・デリャヴァン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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