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...... 2019年10月11日 の日記 ......
■ 《 モテット 》   [ NO. 2019101101-1 ] v

【 アヴェ・マリア ヘ長調 】

ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳



ブルックナーの父は、彼が13歳のときに
病気でなくなったが、父と同じ教師として、
学校に勤めながら音楽の勉強をした。

彼は敬虔なカトリック信者で、子供のような
純真な心情をもっていて、物質生活は質素で、
まったく世俗を超越した芸術生活を送り、
生涯独身を通した。

30歳を過ぎてから和声楽、体位法、管弦楽法、
楽式論といった作曲理論を本格的に学んでいるが、
音楽史のなかで珍しい存在だといわれている。

彼の音楽が世人に認められ、その名声が内外に
高まったのは、60代に入ってからだった。
人生の黄昏どきともいえる時期に入って、
あたかも落日が壮大な残照を残すかのように、
すばらしい傑作を生み出していった。

しかし、次第に健康状態が悪化し、
68歳のときにウィーンの宮廷オルガン奏者を、
70歳のときに音楽院の教授を退職した。

オーストリア皇帝からたまわった、ウィーンの
シェーンブルンの家で永遠の眠りについたのは、
123年前の10月11日のことで、葬儀は
ウィーンの全市民層の参加により
盛大に行われた。

ブルックナーが残した宗教曲は数多くあるが
モテット「アヴェ・マリア ヘ長調」は3曲書いている。

       第1作 四部合唱(1856年)
       第2作 混声7部合唱(1861年)
       第3作 A.pf(org/harm)(1882年)

リンツ時代の作品で傑作として知られている
第2作は7部合唱のために書かれていて、
最も宗教的な尊厳さを持している。





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