【 ピアノ・ソナタ 変ホ短調 】
デュカス,ポール 〔仏〕 (1865.10.01〜1935.05.17) 69歳
ヂュカスは148年前の10月1日にパリで ユダヤ人の家庭に生まれた。 14歳から独学で音楽を始め、17歳でパリ音楽院に 入学し、卒業後は同音楽院とエコール・ノルマンの 両校で教鞭をとりつつ、作曲活動をおこなった。
常に完璧な作品を目指していたデュカスは、 極度に厳しい自己批評のために、作品の完成に 長時間を要し、多くの曲が未完成、未発表に 終わっていて、わずか13曲の作品が出版、 演奏されたに過ぎない。
晩年、多数の未完成曲と未発表曲は破棄したが、 彼は大家として認められ、死の前年に フランス学士院の会員に選ばれた。 しかし翌年に世を去った。
デュカスの作品は構成的、論理的な独自の 様式をもっていたが、「魔法使いの弟子」は ドイツの文豪のゲーテの同名の詩を、 見事な管弦楽法であらわした交響詩で、 この一作で一躍その名を高めた。
「ピアノ・ソナタ 変ホ短調」は、19世紀が 終わりを迎える1899年から翌年にかけて 作曲され、サン=サーンスに献呈された。 通常のピアノ作品は2段の楽譜で書かれるが この曲は3段の箇所もみられる程分厚い音の 響きをもっている。
ドビュッシーはこの曲について、ベートーベン 後期のソナタを思い起こさせると指摘し この壮麗な音の建築はフランスの ピアノ音楽が打ち立てた不滅の記念碑だと 賞賛の言葉を述べている。 第1楽章 Moderement vite 第2楽章 Calme - un peu lent - tres soutenu 第3楽章 Vivement,avec legerete 第4楽章 tres lent - anime
(ピアノ)オリヴィエ・ショーズ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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