【 序曲「秋に」Op. 11 】
グリーグ,エドヴァルト・ハーゲループ 〔ノルウェー〕
（1843.06.15〜1907.09.04） 64歳
ノルウェーを代表するロマン的国民音楽の
作曲家のグリーグは、ピアニストの母親から
手ほどきを受け、１５歳からドイツの
ライプツィヒ音楽院に留学した。
ドイツ様式の作曲法や理論をみっちり学び、
１９歳で卒業し、祖国ノルウェーの生地でピアニスト、
作曲家としてデビューした。
その後はノルウェー人の感情や語法を
独自の音楽に作り上げ、雄々しくおおらかな
迫力の中に、細やかな叙情性をたたえた、
ノルウェーならではの音楽を目指した。
グリーグはピアノ奏者でもあったので
「北欧のショパン」とも、コペンハーゲンで
学んでいたときは「デンマークのメンデルスゾーン」
とも言われていた。
コペンハーゲンに居住したのは、１８６３年から
３年間で作曲家のニルス・ゲーゼに学んだ。
そのころに、従妹でソプラノ歌手のニーナと
出会い、１８６７年に結婚している。
その後の歌曲は、ほとんどニーナ夫人のために
作られた。
１８６６年にローマに滞在中に作曲した作品が
演奏会用序曲「秋に」だが、オーケストレーションに
満足できなかったため出版しなかった。
２１年後の１８８７年に改訂を加え完成させた。
ニ短調の第１主題は、「９つの歌曲 作品１８」の
第４曲「秋の嵐」からとられている。
（管弦楽）ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
（指揮） ウーレ・クリスチャン・ルード
♪ 私が聴いた音源 ♪
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