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...... 2019年09月08日 の日記 ......
■ 《 コンチェルティーノ 》   [ NO. 2019090801-1 ] e_co

【 二重小協奏曲 ヘ長調 】

リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病



ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家の
R・シュトラウスは、ブラームスに才能を認められ、
後にベルリオーズやリスト、ワーグナーの音楽を研究し、
標題的傾向のある作品に興味を示すようになり、
交響詩の世界に足を踏み入れた。

27歳のときに肺炎になり肋膜炎と気管支炎を
患ったが、強い精神力と新鮮な想像力で
次々と新しい音楽の世界を開拓していった。
ナチスの抬頭とともにドイツ音楽の紹介にも
力をつくした。

1944年6月11日に満80歳の誕生日を
ウィーンで迎えた。
1945年ドイツの敗北で戦犯に問われたが、
無罪となり、スイスで静かな余生を送った。
64年前の9月8日にドイツのガルミッシュ=
パルテンキルヒェンで世を去った。

R・シュトラウスは晩年に、管楽器を独奏楽器とした
モーツァルト回帰的な協奏曲を3曲手がけた。

         ホルン協奏曲(1942年)
         オーボエ協奏曲ニ長調(1945年)
         二重小協奏曲(1947年)

全盛期の壮麗で官能的な作品に比べ、
晩年の作品には究極の洗練された美がある。

「二重小協奏曲」はバロック時代の作品に
多くみられる、合奏協奏曲の形式を
用いたものでR・シュトラウスが作曲した
本格的な器楽作品としては最後のものである。

3楽章からなる「二重小協奏曲」の正式な
名称は「弦楽オーケストラを伴ったクラリネットと
ファゴットのための二重小協奏曲」で、
楽器の編成は、独奏クラリネットと独奏ファゴット、
弦楽オーケストラとハープ、弦楽オーケストラは
弦楽五重奏と弦楽合奏に分かれている。

イタリアのルガーノ放送局からの委嘱を受けて
作曲し、12月26日に完成させ、翌年の4月4日に
ルガーノで初演された。

       第1楽章 Allegro moderato
       第2楽章 Andante
       第3楽章 Rondo: Allegro ma non troppo



       (クラリネット)トーマス・フリードリ
       (ファゴット) クラウス・トゥーレマン
       (管弦楽)  ローザンヌ室内管弦楽団
       (指揮)   マティアス・エッシェンバッハー
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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