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...... 2019年08月23日 の日記 ......
■ 《ベートーベン的な作曲家》   [ NO. 2019082301-1 ] e_sy

【 交響曲 第4番 イ長調 Op. 53 】

ルーセル,アルベール  〔仏〕
(1869.04.05〜1937.08.23) 68歳 



ルーセルは、フランス西北部のトゥールコアンで
生まれたが、早くに両親を失い、
叔父にひきとられて育てられた。

20歳のときに、海軍のフリゲート艦の航海で
異国の地の音楽にふれることができた。
第一次世界大戦中は、西部戦線で従軍している。

1930年に急性肺炎にかかり死線をさまよっているとき、
アルベールが死んだという報道が伝わった。
しかしそれはベルギー王のアルベールの死だった。
その4年後に「交響曲第4番」を作曲している。

死の年まで作品を書いているが、76年前の
8月23日にルーアンで68年の生涯を閉じた。

ルーセルの音楽が、フランス音楽の伝統に根ざし、
優雅と繊細さを持ちながら、力強く、また構成も
建築的で、ドイツ音楽に通ずる面があるのは、
生地がベルギーに近く、フラマン系の血が
混じっているためなのかもしれない。

彼は晩学で、個性的な作風を展開した作曲家だが、
初めのうちは、師であるダンディの影響下にあった。
その後、ドビュッシーの影響を受けて、
印象的な色彩を加味し始めた。

交響曲を4曲作曲しているが、第4番は晩年の
ルーセルが書いた真にルーセルらしい
作品のうちの代表作といえる。

ベートーベンからブラームスにつながる
交響曲の伝統を受け継ぎ、音楽史上最も
ベートーベン的な作曲家であるといわれている。

        第1楽章 Lent-Allegro con brio  
        第2楽章 Lent molto
        第3楽章 Allegro scherzando
        第4楽章 Allegro molto



        (管弦楽)フランス国立管弦楽団
        (指揮) シャルル・デュトワ
             ♪ 私が聴いた音源 ♪




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