【 版画 】
ドビュッシー,クロード・アシル 〔仏〕 (1862.08.22〜1918.03.25) 55歳 大腸癌
ドビュッシーの祖先はブルゴーニュの出で、 代々農業や手工業に従事していた。 祖父はパリに生まれ 、パリで死んだ指物師だった。 その長男として生まれたドビュッシーの父は、 サン=ジェルマン=アン=レーに陶器の製造販売の 店を出していたとき、長男として157年前の 8月22日生まれた。
彼は、幼いころのことを語りたがらなかったと いわれ、幼年時代のことは不明なところが多い。
3曲からなるピアノ曲集の「版画」は、「映像」と 共に印象主義音楽のピアノ曲の書法を確立した 作品で1903年に作曲され、翌年の1月9日に パリで初演された。
第1曲 塔
原題はパゴダ=仏教の宝塔 東洋の寺院にそびえる塔のこと。 ドビュッシーはエッフェル塔が建設された 1889年のパリ万国博覧会で聴いたベトナム、 ジャワ、カンボジアなどの東洋の旋律に 強い魅力を感じていたこともあって、この曲は 東洋風で幻想的な響きをもっている。
第2曲 グラナダの夕暮れ
船乗りたちによって海を越えスペインに 伝えられたキューバの舞曲のハバネラの リズムが用いられている。 スペインの作曲家のファリャは この曲について、外国の作曲家が空想の おもむくままに、このようにスペインの雰囲気を もつ曲を書いたとは奇跡のように思われると 語ったといわれている。
第3曲 雨の庭
フランスの2つの童謡(もう森になんか行かない、 眠れ坊や眠れ)が主題として使われている。 分散和音が雨脚の変化のみならず、風景の 明るさの変化までをも描き出している。 半音階、全音音階、長調、短調が混在している。
(ピアノ)ジャン=イブ・ティボーデ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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