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...... 2019年08月13日 の日記 ......
■ 《 若きウェルテルの悩み 》   [ NO. 2019081301-1 ] e_or

【 歌劇「ウェルテル」】

マスネー,ジュール=エミル=フレデリク 〔仏〕
(1842.05.12〜1912.08.13) 70歳



フランス・ロマンチック・オペラの巨人と呼ばれた
マスネーは、ピアノを教えていた母から音楽的な
才能を、父から正確で几帳面な性質を受けた。

9歳という異例の年齢でパリ音楽院に入学し、
21歳のときにローマ大賞を獲得した。
36歳でパリ音楽院の教授となり、多くの優れた
作曲家を育てた。

マスネーの一生は、幸福で安定していたせいもあり、
彼の作る音楽はどれも美しく、聴く人の心を
魅了するものばかりだった。
オペラ、楽劇、舞踊劇、宗教音楽、管弦楽曲、
付随音楽、ピアノ曲、歌曲など多くの
作品を残し、107年前の8月13日に世を去った。

その中でもやはり注目すべきはオペラで、
各国各時代の文学的作品から題材を得た作品の
音楽は繊細優美で、魅力に富み印象的である。

1884年に初演された「マノン」で成功を収めたが、
その8年後に初演された「ウェルテル」は、さらに
その2年後に初演された「タイス」とならんで、
マスネーの代表作にあげられる。

彼のオペラの主人公はほとんどが女性で、
それもあまり身持ちの良くない人物の場合が
多いが、「ウェルテル」の主人公は男性で、
その相手も貞淑な女性である。

「ウェルテル」は、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に
基づく全4幕からなるオペラで、病的なまでに
多感な青年詩人ウェルテルと、優しいシャルロット、
彼女の許婚のアルベールとの三角関係で、
ウェルテルは、愛するシャルロットの腕に抱かれて、
こと切れて終わる。

         ウェルテル (テノール)
         シャルロット(メゾソプラノ)
         アルベール (バリトン)

音楽上では「マノン」にみられた、ワーグナー風の
オーケストラの取り扱いが更に強まっている。



ー第3幕 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのかー

     (テノール)ルチアーノ・パヴァロッティ
     (管弦楽)ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
     (指揮) オリヴィエロ・デ・ファブリティス
                 ♪ 私が聴いた音源 ♪





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