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...... 2019年08月10日 の日記 ......
■ 《 最晩年の作品 》   [ NO. 2019081001-1 ] e_co

【 サクソフォン協奏曲 変ホ長調 Op.109 】
             
グラズノフ,アレクサンドル・
      コンスタンティノヴィチ 〔露〕
(1865.08.10〜1936.03.21) 70歳



ロシア帝国末期およびソビエト連邦建国期の
作曲家のグラズノフは、154年前の8月10日に
サンクトペテルブルクの裕福な出版社の
家庭で生まれた。

9歳からピアノと音楽理論を学び始め、
13歳までに作曲法を身につけていた。
14歳のときにバラキレフを知り、彼から早熟と
才能を高く評価されて、〈小グリンカ 〉と呼ばれた。

その後に学んだのがリムスキー・コルサコフで、
ロシア国民学派の伝統と西欧派の手法とを
綜合して、ロシア・アカデズムを
築いた人といわれている。

ペテルブルク音楽院、ペトログラード音楽院の
院長を務めたが、1928年にソ連を脱出した。
ヨーロッパとアメリカ合衆国を巡り、パリに定住し、
二度と帰国しなかった。

グラズノフは最晩年になってサクソフォンという
楽器に興味を示し、1932年に
「サクソフォーン四重奏曲 作品109」を、
1934年から36年の間に北欧生まれの
サクソフォーン奏者のシグールト・ラッシャーのために
「アルト・サクソフォンと弦楽オーケストラの
ための協奏曲 変ホ長調」を作曲し、彼に捧げた。

サクソフォンの柔らかな音色が心地よい
爽やかな協奏曲でロシア的な情緒が漂う。

切れ目なく演奏される単一楽章の作品だが、
3つの部分に分かれている。

         第1楽章 Allegro moderato
         第2楽章 Andante
         第3楽章 Allegro

この曲は「ヴィオラ協奏曲」としても
演奏されることもある。



       (管弦楽)マリインスキー劇場管弦楽団
       (指揮) ワレリー・ゲルギエフ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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