【 ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 80 】
シューマン,ローベルト・アレクサンダー 〔ドイツ〕 (1810.06.08〜1856.07.29) 46歳 精神錯乱
シューマンは1854年2月6日、精神錯乱が 最悪の状態に達し、ライン川に身を投げた。 精神病院に収容され、子どもたちとの面会は許されず、 翌年の9月には病院側から回復の見込みがないことを 告げられ、精神病院に入ったまま、163年前の 7月29日午後4時、病院にかけつけたクララと ブラームスに見守られながら、梅毒による衰弱が 原因の肺炎のため46歳の若さで世を去った。
クララは、シューマンが逝った40年後の 1896年5月20日に76年の生涯を閉じた。
シューマンは、ヴァイオリン、チェロ、 ピアノのための3重奏曲を4曲書いているが、 その中の1曲は「幻想小曲集」と名づけられており、 他の3曲が「ピアノ三重奏曲」で、 第1番ニ短調が最もよく演奏されている。
【 ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op. 63 】 2018年7月13日に掲載
【 ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 80 】
1847年にドレスデンで着手され、1849年の 春に完成した「第2番 ヘ長調」は、晴れやかな 作品で、バランスの取れた楽章構成になっている。 妻のクララはこの作品を特に気に入っていて、 しばしば演奏したといわれている。
第1楽章 Sehr lebhaft 第2楽章 Mit innigem Ausdruck 第3楽章 In mässiger Bewegung 第4楽章 Nicht zu rasch
(ピアノ) レイフ・オヴェ・アンスネス (ヴァイオリン) クリスティアン・テツラフ (チェロ) ターニャ・テツラフ ♪ 私が聴いた音源 ♪
【 ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 Op. 110 】
シューマンの後期を代表する作品の 「第3番 ト短調」は、1851年に作曲された。 友人であるデンマークの作曲家の ニルス・ゲーゼに献呈された。
第2楽章にみなぎる抒情性は、シューマンの 室内楽の中でも際だっている。
第1楽章 Bewegt,doch nicht zu rasch 第2楽章 Ziemlich langsam 第3楽章 Rasch 第4楽章 Kräftig,mit Humor
(ピアノ) レイフ・オヴェ・アンスネス (ヴァイオリン) クリスティアン・テツラフ (チェロ) ターニャ・テツラフ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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